過去との対話

傷が疼く。
其処に意識が巡る度、過去の記憶が甦る。
自らの過ちは今尚完全に癒えることは無い。
なぜならば現在の私は過去に基づいて成り立っているからである。
忘却行為に救いを求めても、その痕が残る限り、逃避することは叶わない。


自虐行為とは精神に対する自傷行為なのだろうか。
自嘲行為とは自らを貶める事による救済手段なのだろうか。


自己完結には限界がある。
自身の過去を自身が肯定し続ける事ほど無理な事はない。
そこにどれだけ自分の汚い部分があるか、痛い程に理解しているのだ。既に。


ならば。


私を本当に癒すのは何なのか。