躁と鬱

やりたいことがある。
計画を立案し、
人員を招集し、
予定を調整し、
仕事を完遂させる。


やらなければならないことがある。
計画を立案することで増え、
寺院を招集することで増え、
予定を調整することで増え、
仕事を完遂させることで果たされる。


走っている時、振り向くことはない。
走り終わった後に始めて振り向くことを許される。
そこには確かに自分が走った足跡が残されている。


走っている最中には気付かなかった。
走り終わった後に自分が一人だけなことに始めて気付く。


それは錯覚かもしれず、
それは妄想かもしれず、
不確定な要素の一つであって、
結局のところの真実なぞ分からぬのだが。


それでもどうしようもなく。
傾いだ心のバランスを、
昏闇の底から救い出してくれる、一筋の光明を求めるために。
ただがむしゃらになんとかしたい。